仏像の種類

仏像の種類

一口に仏像といってもいろんな仏をいろんな手法で作っていますので実に様々な種類・様式を持っています。ここではそんな仏像達の分類を簡単にご紹介いたします。

如来

◯◯如来という形でよく聞く如来ですが、その意味を知る人はあまりいません。これを知るだけで◯◯如来を見る目が変わるのではないでしょうか。

如来というのは仏の尊称の一つで「修行を完成し、悟りを開いた人」を表します。

そんな中で仏像としての如来を楽しむには「三十二相」という身体的特徴を外す事はできません。

見仏しま専科

三十二相という名の32の特徴

一:足下安平立相(そくげあんぴょうりゅうそう)
足の裏が平らで、地を歩くとき足裏と地と密着して、その間に髪の毛ほどの隙もない(扁平足)。
二:足下二輪相(そくげにりんそう)
足裏に輪形の相(千輻輪)が現れている。仏足石はこれを表したもの。
三:長指相(ちょうしそう)
10本の手指(もしくは手足指)が長くて繊細なこと。
四:足跟広平相(そくげんこうびょうそう)
足のかかとが広く平らかである。
五:手足指縵網相(しゅそくしまんもうそう)
手足の各指の間に、鳥の水かきのような金色の膜がある。
六:手足柔軟相(しゅそくにゅうなんそう)
手足が柔らかで色が紅赤であること。
七:足趺高満相(そくふこうまんそう)
足趺すなわち足の甲が亀の背のように厚く盛り上がっている。
八:伊泥延腨相(いでいえんせんそう)
足のふくらはぎが鹿王のように円く微妙な形をしていること。伊泥延は鹿の一種。
九:正立手摩膝相(しょうりゅうしゅましっそう)
正立(直立)したとき両手が膝に届き、手先が膝をなでるくらい長い。
十:陰蔵相(おんぞうそう)
馬や象のように陰相が隠されている(男根が体内に密蔵される)。
十一:身広長等相(しんこうじょうとうそう)
身体の縦広左右上下の量が等しい(身長と両手を広げた長さが等しい)。
十二:毛上向相(もうじょうこうそう)
体の全ての毛の先端が全て上になびき、右に巻いて、しかも紺青色を呈し柔軟である。
十三:一一孔一毛相(いちいちくいちもうそう)
身体の毛穴にはすべて一毛を生じ、その毛孔から微妙の香気を出し、毛の色は青瑠璃色である。
十四:金色相(こんじきそう)
身体手足全て黄金色に輝いている。
十五:丈光相(じょうこうそう)
身体から四方各一丈の光明を放っている(いわゆる後光(ごこう))。光背はこれを表す。
十六:細薄皮相(さいはくひそう)
皮膚が軟滑で一切の塵垢不浄を留めない。
十七:七処隆満相(しちしょりゅうまんそう)
両掌と両足の裏、両肩、うなじの七所の肉が円満で浄らかである。
十八:両腋下隆満相(りょうやくげりゅうまんそう)
両腋の下にも肉が付いていて、凹みがない。
十九:上身如獅子相(じょうしんにょししそう)
上半身に威厳があり、瑞厳なること獅子王のようである。
二十:大直身相(だいじきしんそう)
身体が広大端正で比類がない。
二十一:肩円満相(けんえんまんそう)
両肩の相が丸く豊かである。円満。
二十二:四十歯相(しじゅうしそう)
40本の歯を有し、それらは雪のように白く清潔である(常人は32歯)。
二十三:歯斉相(しさいそう)
歯はみな大きさが等しく、硬く密であり一本のように並びが美しい。
二十四:牙白相(げびゃくそう)
40歯以外に四牙あり、とくに白く大きく鋭利堅固である。
二十五:獅子頬相(ししきょうそう)
両頬が隆満して獅子王のようである。
二十六:味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう)
何を食べても食物のその最上の味を味わえる。
二十七:大舌相(だいぜつそう)
舌が軟薄で広く長く、口から出すと髪の生え際にまで届く。しかも、口に入っても一杯にはならない。
二十八:梵声相(ぼんじょうそう)
声は清浄で、聞く者をして得益無量ならしめ、しかも遠くまで聞える。
二十九:真青眼相(しんしょうげんそう)
眼は青い蓮華のように紺青である。
三十:牛眼瀟睫相(ぎゅうごんしょうそう)
睫が長く整っていて乱れず牛王のようである。
三十一:頂髻相(ちょうけいそう)
頭の頂の肉が隆起して髻(もとどり)の形を成している。肉髻(にくけい)の事。
三十二:白毫相(びゃくごうそう)
眉間に右巻きの白毛があり、光明を放つ。伸びると一丈五尺ある。

菩薩

菩薩とは如来の一歩手前、つまり「修行中の人」を表します。

言われてみれば「尊いんだけどあと一歩」という感じがしなくもない?

菩薩の特徴

菩薩は密教の影響も多大に受け継ぎ、これといった特徴が無いのが特徴とも言えるのですが強いて一般的な共通点を挙げていくと如来のような印を結ばず、一部を除いて立像として作られています。

また日本の道ばたでたまに見かけるお地蔵様のカテゴリ的にはこの菩薩なので見つけ次第「修行がんばってください!」と心の中で念じると良いかもしれません。

明王

密教信仰特有の仏像で、不動明王に代表される険しい顔のシリーズですね。この険しい顔にも意味があり、その厳しい眼差しは我々一般人(衆生)に向けられたもので、力づくでも帰依させるぞという心の現れなのです。如来が「修行済み」。菩薩が「修行中」とすればこの明王は「修行しろ」といった所でしょうか。ちょと他の二つとは異なる趣ですね。

明王の特徴

これら明王の特徴ですがやはり一番解りやすい特徴はその険しい表情ですね。孔雀明王を除いてはほぼ全ての明王がこのように怒りの形相で見るものを圧倒しています。こういった険しい顔立ちの明王ですが如来・菩薩にはない表情による彫の味わいがまたたまりません。

マイブームよ、どこだ